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キーワードカニバリゼーションとは?見つけ方と対策方法を解説
キーワードカニバリゼーションとは、検索結果で複数記事が競合している状態です。
カニバリが起きると、検索エンジンからの評価が複数の記事に分散してしまい、SEO的には大きな機会損失が発生しています。
キーワードカニバリゼーションを特定・対策して、SEOの問題を修正する方法とは?
本記事は、ブログブートキャンプのブログ記事の書き方-SEOキーワードに関する内容となります。
似た内容の記事が増えちゃって、検索結果に2つの記事が表示されているけど大丈夫かな?
それはキーワードのカニバリといって、SEO的に問題がある状態だ。すぐに対策をしよう!
気になるところへ読み飛ばす
キーワードカニバリゼーションとは?
キーワードカニバリゼーションとは、検索結果でサイト内の複数記事が競合している状態です。
カニバリが起きる原因としては、同一の検索意図に対して複数の記事が存在してしまうと、Googleが最適なページを判断できなくなるためです。
実際にカニバリが発生すると、あるキーワードの検索結果で次のいずれかの現象が発生します。
- キーワードの検索結果に複数記事が表示される
- 検索タイミングにより表示される記事が変わる
検索結果に複数記事が表示されたら、ラッキーじゃないの?
それは違うんだ。上の画像の例では検索結果の2位と3位でカニバリが発生してるが、解消したら1位になるかもしれない。
上記グラフは、検索順位とCTR(クリック率)の関係です。2位と3位に並ぶよりも1位を獲得する価値が高いです。
カニバリゼーションの問題点
カニバリゼーションが起きると、あるキーワードのGoogleからの評価が複数記事に分散します。
Googleは、正しく評価できない複数記事よりも正しく評価できる単一記事を優先するので、結果として本来の実力より検索順位は下がります。
このようなカニバリゼーションの状況は、Googleのウェブマスター・トレンド・アナリストのジョン・ミューラーが次のように説明しています。
ほぼ同じ内容のコンテンツがたくさんある場合、それらは互いに競合します。まるで、子供たちが列の1番に並びたいと争っている場面のようなもので、最終的には他の誰かが前に滑りこみます。個人的には、複数の弱いページよりも単一の強いページを選びます。サイトの価値を水に流すようなことはやめるべきです。
引用元: Google-ジョン・ミューラー
1キーワード1記事は間違い
過去に流行った1キーワード1記事で網羅的に記事を書くと、カニバリが起きることがあります。
その理由は、機械学習による自然言語処理の発達により、Googleは単にキーワードではなく検索意図に対する答えを返すようになったためです。
例えば、[〇〇 やり方] [〇〇 手順] [〇〇 方法]は全て同じ検索意図なので、キーワードをまとめて1つの記事でカバーするようにしましょう。
1キーワード1記事がSEO的にダメなら、どうしたらいいの?
カニバリを防ぐには、キーワードの検索意図まで考えて記事を書くようにすればOKだぞ!
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キーワードカニバリゼーションの見つけ方
キーワードカニバリゼーションを特定する方法は、次のようにいくつかの選択肢があります。
SEOの機会損失を防ぐためにも、利用可能なツールに応じた方法でチェックをしてみてください。
カニバリゼーションの発生が確認されたら、すぐ修正しよう。
site:コマンドで確認する
Googleで次のコマンドを入力して検索することで、カニバリゼーションを確認できます。
site:example.com キーワード
キーワードを指定して検索していき、自分が意図する記事と違う記事がより上位に表示されていた場合は、カニバリゼーションが発生しています。
site:コマンドは1キーワードごとの確認となり網羅的な確認はできませんが、最も手軽です。
site:コマンドの使い方について、もう少し丁寧に教えて!
example.comを自分のURLに、キーワードをカニバリを疑うキーワードに変えて検索だ!
サーチコンソールで確認する
https://search.google.com/search-console
Googleサーチコンソールに登録していれば、より高い精度でカニバリゼーションを特定できます。
site:コマンドと同じくキーワードごとに確認していくので全てのコンテンツに対する網羅的な確認はできませんが、精度の信頼性は高いです。
まずは、サーチコンソールの管理画面を開き、「検索パフォーマンス」を選択してください。
「+新規」を選択し、カニバリの発生を疑うキーワードを入力して「適用」をクリックします。
タブを「ページ」に切り替えて、検索クエリに対するクリック数や表示回数が複数ページに割れてしまっていないかを確認します。
上記画像のようにクリック数や表示回数が似たページがある場合、1つの検索結果に複数ページが表示=カニバリが発生しているとわかります。
Ahrefsで確認する
https://ahrefs.com/site-explorer
Ahrefsのサイトエクスプローラーを使えば、カニバリゼーションの発生を一括で確認可能です。
Ahrefsとは全世界で60万人が利用しているSEO分析ツールで、毎月1万円以上の利用料金がかかるものの、かなり高レベルの分析ができます。
以下のカニバリ分析の手順は、AhrefsのHow to Find and Fix Keyword Cannibalization Issuesを参考に作成しています。
まずは、Ahrefsのサイトエクスプローラーにアクセスし、対象サイトのドメインを入力します。
左メニューの「オーガニックキーワード」をクリックし、キーワード視点での分析を表示します。
表示されたリストの右上にある「エクスポート」をクリックし、以下の通り設定してください。
- Full export
- For Microsoft エクセル (UTF-16)
- Start Export
エクスポートが完了すると、上部メニューの右上にあるボタンからキーワードが記載されたEXCELファイルがダウンロード可能になります。
続いて、Ahrefsが作成したカニバリ分析用のGoogleスプレッドシートを開いて下さい。
上記リンクをクリックすると、自分のGoogleドキュメントにファイルがコピーされます。
スプレッドシートで「ファイル→インポート」と選択し、Ahrefsからダウンロードしたファイルをアップロードしてください。
インポート設定で以下の通り選択して、「データをインポート」をクリックしましょう。
- 選択したセルを先頭にデータを置換する
- 自動的に抽出する
- はい
「Results」のシートを開けば、キーワードカニバリゼーション確認用データが完成となります。
スプレッドシートのKeywordとURLの列を確認していき、1つのキーワードに対して複数のURLが存在した場合、カニバリが発生しています。
キーワードカニバリゼーションの対策
ここからは、キーワードカニバリゼーションを見つけた場合の対策方法を解説していきます。
状況に応じてベストな対策方法は変わってくるので、以下の対応表を確認してみてください。
状況 | 対策方法 |
---|---|
複数記事を統合できる | 301リダイレクト |
記事の統合はできない | canonicalで正規化 |
301リダイレクトを行う
複数の記事を1つに統合できる場合は、記事の内容を統合した上で301リダイレクトを行います。
いずれかの記事に被リンクが付いているなど、SEO的な観点での価値があるのであれば、統合&301リダイレクトを優先して選択しましょう。
サーバー側での 301 リダイレクトは、ユーザーや検索エンジンを確実に正しいページに誘導する最善の方法です。ステータス コード 301 は、ページが別の場所に完全に移転したことを意味します。
引用元: 上級者向けSEO-重複したURLを統合する
301リダイレクトのやり方としては、.htaccessを使う方法とプラグインを使う方法があります。
301リダイレクトってどういう効果があるの?
SEO評価を引き継ぐ恒久的な転送ができるんだ!転送元から被リンクの評価も受け渡せるぞ。
.htaccessでリダイレクト
.htaccessでリダイレクトを行う場合は、以下の記述をURLだけを変更してコピペしてください。
通常、.htaccessのファイルはレンタルサーバーの管理画面から編集できるようになっています。
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteRule https://example.com/old/ https://example.com/new/ [L,R=301]
</IfModule>
プラグインでリダイレクト
.htaccessがよくわからない場合は、プラグインを使ってリダイレクトを設定すると簡単です。
Redirectionは簡単な設定だけで使えるので、以下の記事を参考に設定を進めてみて下さい。
canonicalで正規化を行う
記事の統合ができないという場合は、canonicalタグで正規URLを指定すればOKです。
正規URLとは、カニバリを起こしている重複ページの中でGoogleに最も代表的と伝えたいページのURLで、指定によりカニバリを解消できます。
重複するすべてのページを
引用元: 上級者向けSEO-重複したURLを統合するrel="canonical"
リンク要素でマークします。rel="canonical"
属性を指定した<link>
要素を、重複ページの<head>
セクションに追加して、正規ページを指すようにします。
canonicalタグで正規化するやり方としては、記事ページのヘッダー: <head>
タグ内に以下の記述をURL部のみ変更して追加してください。
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/xxx/” />
<head>
タグの編集方法は、各WordPressテーマのマニュアルを確認してみましょう。
まとめ
今回は、キーワードカニバリゼーションについて、原因や特定方法、対処方法を解説しました。
記事のポイントをまとめます。
- キーワードカニバリゼーションとは、複数の記事が競合している状態です
- site:コマンドやサーチコンソールでカニバリゼーションをチェックできます
- 301リダイレクトやcanonicalタグの設定により、カニバリは解消可能です
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以上、「キーワードカニバリゼーションとは」でした。